……まさか、そんなつながりがあったとは。
ん?待てよ。
と言うことは……
俺、くるみちゃんの“新ちゃん”を知ってるかも?
……と、今はそんなことを推測してる場合じゃなかった。
「ダイスケに聞いたのはわかったけど…なんで、ここに?1人で何してるの?」
いくら“1人カラオケ”が流行っているとは言え、くるみちゃんはそういうタイプじゃない…よね?
「やだなぁ。あゆちゃん。
くるみは1人じゃないよぉ。」
「……え?」
「あゆちゃんなら大丈夫だとは思ったんだけどね、やっぱり心配で…。
あの女子高の子って、かなり積極的みたいだから。」
話…噛み合ってる?
くるみちゃんって、マイペースだからなぁ。
「あゆちゃんが誘惑されたら困るから、くるみが一肌脱いだわけデスヨ。」
……え?
「何かあったら、乗り込むつもりだったんだけど…、その必要はなかったみたいだね。」
俺の手元の鞄を見ながら、くるみちゃんは笑った。
「待ってね?もうすぐ戻ってくるはずだから」