「あんな…下着姿とか見せられたら、さすがの俺も平常心ではいられなかったって言うか……」


「見せ…って…あ…あんたが勝手に見たんでしょうっ?」


「その上、同じベットに寝るなんて……」


「別に頼んでないからっ」



そんなやり取りの中、

ポスン、とふいにベットに下ろされた私。


ほっと胸を撫で下ろしたのも束の間。



「な…何っ?」



近づいてくる、王子様…じゃなくて“変態”の顔。


いや、顔だけじゃなくて……



「……わっ」



気がつけば、背中に柔らかい感触があって。


覆い被さるような格好で、私を見下ろす瞳があって。


その背景は天井、で。


つまり……



「な…何してんの?」



私は“押し倒されて”いるわけで……



「いいこと、思い付いちゃった。」



……すごーく嫌な予感がする。


危険を感じる私のことなどお構い無しに、にっこり微笑む“変態王子”。



「風邪ってさ、

こうすれば治るんだよね?」