……冗談、でしょ?


確かに、このベットも、この黒いのも…コイツの部屋に間違いはない。


でも、いつ・どうやってここまで来たのかぜんっぜん覚えてない。



「一応、浅海さん家に連絡してみたんだけど、やっぱり誰もいないみたいで。」



部屋を見渡せば、片隅に私の荷物がしっかり置かれていて。


ハンガーには、きちんと制服までかけられて……ん?待って。と言うことは、私、今……


慌てて自分の姿を確認してみれば……何?コレ。


見覚えのない、ピンクのパジャマ姿。



「修ちゃんに聞いたら、
“お前に任せる”って言うから……

あの状態で1人にするわけにもいかないし、俺が看病することにしたんだ。」



……修司のやつ!
なんで、こんなやつに任せちゃうかなぁ?


って、今はそれより……



「ねぇ、このパジャマって?なんで?誰が……」



この謎を解明しないと。



「……え?あぁ。よく似合ってるよ?」


「違うっ!そうじゃなくて…」


「あ、気に入っちゃった?
妹のを適当に借りてきたんだけど…」