「今日も風見センパイ待ちですかぁ?相変わらず、ラブラブですねぇ。」



にこにこしながら、私の隣に座り込んできた女の子。


話し方といい、テンションといい見た目といい…どう考えても、この場所にはそぐわないけど……


れっきとした“生徒会役員”だ。



「風見センパイが彼氏だなんて…すごいですよね。羨ましすぎですよぉ。」



クッキーをつまみながら、キラキラした瞳で私を見つめている。



「いや…“彼氏”じゃないから。」



否定したものの、



「またまたぁ。照れない、照れないっ。」



にこにこしたまま、バシバシ肩を叩かれてしまった。


……鬱陶しい。


でも、なぜか追い払えない。

この子…なんかくるみとダブるんだもん。


絶対に同じタイプだよ。



「つき合ってもないのに、普通は“あんなこと”しないでしょ?」


「なっ……」


「最近は、大丈夫ですか?
ちゃんとバレないところでやってます?」



こそっと耳打ちなんてしちゃってるけど……



「あのときはホント、びっくりしちゃいましたよぉ。」