何も聞けないまま、ソファに腰掛けた。





それから数分が経った時、




「お兄ちゃん…ヤッパリお兄ちゃんが作ってほしいんだけど‥良い?」





「いいよ」




バトンタッチした柚奈は、ソファに倒れ込んでしまった。





不思議ながらもいつも通りに夕飯を作る。




「出来たよ」




皿に盛りつけたロールキャベツとその他もろもろ…………




皿とグラスをソファの前にあるガラスの机に置いた。




「あ……ゴメンね?お兄ちゃん」




「良いって!!しんどそうだし」





早速食べ出した柚奈だけど、ヤッパリいつもよりも喋る柚奈に違和感が絶えなかった。