一つ違いの妹と俺は、

小さい頃から

いつも

どんな時も


二人で過ごしてきた。



親は昔から転勤や出張が多く、俺たちは叔母や叔父に面倒を見てもらっていた。

それでもヤッパリ俺と柚奈は特別な二人だった。


他の兄妹と

少し違う

何かが違う


そんな兄妹だった。



そんな俺たちももう高校生になり、今では叔父や叔母の手は借りなくても生きていける。



柚奈は昔から、親父や母さんから好かれない存在だった。


俺は要領よく､

"良い子"を演じてきた。

だから俺は


親にも

先生たちにも

叔父や

叔母にも


好かれていた。




好かれない柚奈がかわいそうで、

俺はいつも柚奈を

誰よりも可愛がった。

誰よりも好きだった。


そして


誰よりも愛した。


柚奈が大人に近づくにつれ､その気持ちが増すようになっていた。


世間からは多分、

シスコン

そんな目で見られると思う。

だけど違う