「年頃ぉ〜?笑わすなよ。お前それでも高校生か?」

お兄ちゃんは私の胸を顎でさした。


最悪…………


コンプレックスでもあるのに……


高一の私の胸は見事に小さく、すごく気にしているのに………


「最低……」

私だって…

好きで小さい訳じゃないのに。


「お兄ちゃんの……馬鹿」


「ハハッ!俺が言ったからって気にすんなよ。」

「馬鹿…」


こういう時、スネるのが一番だ!!


「柚奈は可愛いから、俺は好きだよ」


――――ドキッ


何?

何言ってんの?


そんな色気ある声で言わないでよ…


心臓が

胸が


苦しいよ……


だって私は……


お兄ちゃんに恋してるんだから。



「お兄……ちゃん」

「ん?」

「本当に?」

「あぁ………。大好き」


お兄ちゃんは私を抱きしめてくれた。


細いけど、ちゃんと筋肉のついた

綺麗な体で

抱きしめてくれた。