放課後、ざわつく教室の中に飯豊が割り込んで入ってきた。




「なに?」





「そんなに急いで、どこ行くの?」



「別に」



ウゼェなぁ〜



「アタシも居くっ」


「はぁぁ?」


「いいじゃない!彼女なんだし!!」



ザワツいていた教室が一瞬にして静まり返った。


「え、それ…マジ?」



近くのやつが聞いてきた



「嘘に決まってんだろぉが!」



そういい放ち、すぐに教室を後にした。




ふざけんな



一週間だけだ




ムカつく…………





「まってよ!ヒドいじゃない!」


「うるせぇなぁ〜消えろ」


「ふんっ」



早足だった俺はすぐに木陰に着いた。



しまった…………



こいつがいたんだ


まぁ仕方ねぇな



荒く鞄を置き、木陰に座った。