「美麗ちゃんもお前似?」
「俺の血は濃いみたいだな…」
劉兒は、なんとも言えないと言う表情を浮かべた。
「棗なんてそっくりだろ?」
「あぁ…アイツは俺に良く似てる…と最近思う」
「最近かよ!お前はユウリちゃんにしか興味が無いもんなぁ…棗は小さな頃から良く似てたぜ?」
「うっ…そうか?」
「だから…劉兒、お前には悪いが心配なんだ」
「姪っ子のことか…」
ドアを見つめていた劉兒は、眉間に皺を寄せ暢に視線を向けた。
「もしもこの先…棗の気が変わった時が怖いんだ…付き合いが長くなる程別れは辛い…アイツの思いは本物だと思うか劉兒」
「アイツが…今まで女を俺達の前に連れてきた事があるか?信じてくれって言ったあの目は…本物じゃねぇの?」
劉兒は暢にそう問い掛けた。