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琴女ちゃんを駅まで送ってから、一人で当ても無く歩いた。


とりあえず疲れたから適当な公園を見つけて、
ベンチに座る。



はぁ・・・・・



女の子にあんな酷い事をしたのは初めてで、
情けないやら、ムカツクやらで手が震える。


《女の子はモノじゃない》



自分で一番わかってるんだ。


愛に拒否られて、知らない間に兄貴とくっついて。
それを紛らわす為に女の子と遊んでるって。



女の子たちだって、俺といると嬉しいんじゃない?
・・なんて、自惚れてる部分もある。
だから、簡単に手をだしちゃうんだよなぁ・・。



でも。


俺は女の子と簡単に身体は重ねても、

《好き》だとか、《大事》だとか、

《本気》・・なんて言葉は絶対発しない。



《言霊》ってやつを信じちゃってるから・・。




「琴女ちゃんと一緒にいたかったから・・・」



あれは、ホントのホント。



《女の子はモノじゃない》って言われて、

物凄くショックだった。



琴女ちゃんに言われた事が、

物凄くショックだった。





琴女ちゃんは1年の時から目立ってから、
ついつい目で追ってはいたけど・・・



知らない間にこんなに占領されてるとは・・・


琴女ちゃんと同じクラスになって、

よく話すようになって、



そういえば・・・俺、

他の女の子で勃たなくなったもんなぁ。




さっきは、マジで抑えきかないくらいだったけど。



身体と心は連動してんだなぁ・・



・・・ってバカか俺。