「―――っぶねぇ!!」
ベットから床に倒れ落ちそうになったあたしを、深谷は間一髪で受け止めた。
確実にこのまま床とこんにちはするだろうと思っていたあたしは、深谷に受け止められた状態のまま嘆息する。
「お、お前本当に体調悪いのか…?」
「…んー」
だめだ。
これは本格的に体調を崩したかもしれない。
頭が重い。
痛い。
体中が軋むような感覚。
「っしょ、っと」
深谷は力をなくし、今だ尚体を預けるあたしを抱きかかえると、そっと布団に寝かせた。
毛布を再びかけ直しては枕元近くにある椅子に座ってあたしを見つめた。