―――――ぐっ



何か物凄い力で下へと引きづられた。


悪い想像ばかりを何度も繰り返していたものだから、もちろんのことながら、




「きゃあああっ!!!!!」




叫んだ。


凄まじい叫び声が無音の保健室に木霊する。



その叫び声が予想外だったのか、犯人が申し訳なさそうに立ち上がった。



「そ…そんな驚くなよ…」



にょきりと立ち上がったのは深谷。



どうやら熟睡しているであろうあたしを驚かせるべく、下から足を引っ張ったらしい。



なんて男だ。


悪戯にもほどがある。