「み…美沙…」



「瑠璃ちゃん! 無理は良くないんだよ!」



説教された。


ぷりぷり怒る美沙に、あたしは呆然としたまま。



そんなボーっとしたままベットに座るあたしに、喝を入れる声が響く。



「分かった?! とにかく早く寝るの!」



なんて本気で怒り出すもんだから、あたしは慌てて布団に潜り込んだ。


美沙はしっかり布団をかけて寝る様子を見せるあたしを見て満足そうに頷くと、



「次の休み時間にまた来るから大人しく寝ててね!」



なんて言い残して、慌てながら教室に戻っていった。



何でそんなに急いでいるんだろう? なんて思っていると、美沙が保健室から出て行ったのと同時に休み時間終了を知らせるチャイムが鳴った。



随分急がせてしまったな、と申し訳なくなる。


本当ありがたい。