季節は春。
出会いの季節って世間では言うらしいけど私にはそんな予感なんか無くて。
今年も恋を経験しないまま終わるのかなってマイナス思考に考えて新しいクラスを眺める。
花の高校二年生。
キス?まだ。
デート?まだ。
彼氏?まだ。
初恋?
………まだ。
周りから見れば驚くほど恋愛経験が無い私。
今年は頑張りたいんだけどなって思ったって恋の仕方なんてさらさら分からない。
とりあえず暇だから中庭に行くととんでもない場面に遭遇してしまった。
「あっ…、ん」
物陰から聞こえる甘い声。
私はそんなのお構いなしにその二人の横を素通りしていく。
その瞬間、ごつい手の平が私の肩を力強く掴んだ。
「何だテメェ」
唸るような低い声に反応して振り向くと上半身、裸の男。
その後ろには全体的に開けている女の子。
恐らく甘い声をあげた子だろうと冷静に考える。
「何か言えよ」
低い声に引き戻される。
「お前、よく平気で横通れるな」
「何が??」
言葉の意味が分からない。
出会いの季節って世間では言うらしいけど私にはそんな予感なんか無くて。
今年も恋を経験しないまま終わるのかなってマイナス思考に考えて新しいクラスを眺める。
花の高校二年生。
キス?まだ。
デート?まだ。
彼氏?まだ。
初恋?
………まだ。
周りから見れば驚くほど恋愛経験が無い私。
今年は頑張りたいんだけどなって思ったって恋の仕方なんてさらさら分からない。
とりあえず暇だから中庭に行くととんでもない場面に遭遇してしまった。
「あっ…、ん」
物陰から聞こえる甘い声。
私はそんなのお構いなしにその二人の横を素通りしていく。
その瞬間、ごつい手の平が私の肩を力強く掴んだ。
「何だテメェ」
唸るような低い声に反応して振り向くと上半身、裸の男。
その後ろには全体的に開けている女の子。
恐らく甘い声をあげた子だろうと冷静に考える。
「何か言えよ」
低い声に引き戻される。
「お前、よく平気で横通れるな」
「何が??」
言葉の意味が分からない。