なんだよ、いったい。

 と不快感MAX状態で職員室到着。

 灰色のドアを横へずらして植月さんと

 冬稀さんが最初に中へはいって行った。

 それにならうように私もなかへ入る。

 植月さんが迷わずに40代後半くらいの

 おばさん先生のところまで歩いて行った。

 「榊原サカキバラ先生。」

 植月さんが声をかけると榊原先生がこちらを向いた。

 「ああ、転校生ね。」

 といいながらかけてあった眼鏡をはずし

 私を見た。

 「それにしても、あんた。今日は

 女子が来ると聞いたけど・・・。」

 女です・・・・・。

 「あ、制服のオーダーミスで・・・・。」

 私が言うと榊原先生は

 「なる!」

 と呟き一枚の紙を見始めた。

 「え~と・・・柏木千紘さん、2年生ね。

 クラスは1組だから。場所は・・・・

 ああ。植月と一緒のクラスね。担任はあそこにいる

 大松絢子オオマツアヤコ先生。」

と給湯室の前にあるプリンターでプリントを刷っている

 20代前半の人を指した。

 「大松先生!転校生のコ。」

 榊原先生が大松先生を呼ぶと『は~い。』と

 気の抜けた返事をしてそろったであろう

 プリントを抱えこちらへ歩いてきた。