次、回収するの俺んとこだ。



どうしよう。



声かけたいけど、何て?



変な目で見られたくねぇしな。





他の客もなんも言ってないし、勘違いかもしれないしな

止めとくか。










『足元失礼します』




って言いながら西城さんはメダルを回収しに来た。



あ、笑顔。





ドキッとしながらも、安心する。




なんだ、勘違いか‥あれ?





やっぱ違う。勘違いじゃない。





西城さんは足元にあるボックスからメダルを取るために俯いていてよく見えないが、何かを堪えてるように見えて仕方ない。







『ごゆっくりどうぞ。』



と、また笑顔に戻り別のとこのメダルを集めだした。






ああ、完全に声かけるタイミング失った。




情けねー‥