¨憧れの女性¨こと、西城さんに当たり前だが周りと何ら変わらない接客をされ少し凹みながら競馬の席へつく。





いつものことだ。



気にするな、俺。







競馬に没頭し始めたが、今日は調子が悪い。全く当たらない。
メダルばかりが消費されていく。




昼をすぎた頃、西城さんが競馬のゲームのところまでメダルを回収しに来た。




端から、メダルを集めては運んで、集めては運んで‥を繰り返す西城さんを気付かれないように見ていた。



なんかおかしい。



いつもは、集めながら仲良いであろう客と話したりするのに、今日はそれがない。





カウンターからの往復の間なんかも、天井を見上げたり落ち着きがない。






しかも、下唇を噛んだりしてる。


こんな表情初めてだけど、わかりやすい。涙を堪えてるんだ。