次の瞬間、

私と優燈くんの唇が重なった。
いや、無理やり重ねられた。

「やぁ・・・!!」

必死で振りほどこうとするけど男の人の力にはかなわない。

「んっ・・・あっ・・・」

「やめ・・・優燈く・・・ん」

やめない優燈くん。
いきなり何を考えてるの?!
私の頭は思考停止。

「!!!!!!」

「可愛いね・・・そそる。」

「んっ・・・んんん!!!」

ようやく唇が離れた時には酸欠で気絶するかと思った。

「し、し、し、舌入れた!!」

私は優燈くんを指さして言う。

「だから何だよ」

「優燈くんイメージよりも最低!!」

「あのなあ・・・勝手にイメージもってんじゃねえよ。」

「優燈くん・・・テレビと本当に同一人物と思えないし!!」

「お前さあ、その優燈くんってのやめろ。」

「何で?」

「イラつく。」

意味分かんないし。
どんだけ俺様なの?!

「ほら、優燈って言ってみろよ」

「嫌です。」

「敬語もやめろ!胸くそ悪ぃ。」

マジでここまで自己中と思わなかった・・・。