「っ!!」
「何だよ。」
眉毛をへの字にして聞いてくる優燈くん。
「今から学校だからやめてよね!」
「あっそ。」
え・・・何?
すっごい素っ気なくない?
「あ、言い忘れてた。」
「何?」
「俺さ今日から楓と一緒の学校行くから。」
「え・・・??」
俺さ今日から楓と一緒の学校行くから
楓と一緒の学校行くから
楓と一緒の学校行くから
「えええええええええええええ!!!」
「うるせえな、」
「嘘でしょ?」
「嘘じゃねーよ、お前の所芸能科あんだろ。」
「そりゃ・・・あったような・・・。」
やばい・・・
全然覚えてない・・・
――――チーン
「行くぞ」
「あ、ちょっと待って!」
「何?」
不機嫌そうに私を見る優燈くん。
そんな目もカッコよくてしょうがない。
「せっ・・・制服着てくる!!」
私はダッシュで階段を上った。