そして耳元でこう言った。

―――――暇な時にMAILか電話してね。

「ん、分かった。」

そう言うと女は

「優燈大好きよ」

そう言って俺を抱きしめて
スタジオに戻って行った。



―――――ビリビリッ

「お前みたいな女に誰がMAILするか。
興味ねえ。」

―――――ダンッ

俺はあの女の渡した紙をビリビリに破って、ゴミ箱に捨てた。

「馬鹿女が、一晩相手してやろうと思ったのにな。」

――ヴーヴーッ

MAILか??
俺は携帯を見る。

【優燈くんへ
今日は晩御飯どうしますか??
食べないなら、作らないけど・・・。
返事下さい。   楓】


飯ねえー・・・。

わっかんねーし。

まあ、いいか。

あんな女と飯すんのも嫌だしなー。

【今日は帰る。】

俺はそんだけ打って返信した。