今日も仕事でスタジオに向かう俺。

「優燈くん入りまーす!!」

スタッフの掛け声で他のスタッフも俺の方を向く。

「優燈くんおはよー!!」
「今日もイケメンくんだねえー」

そんな俺の外見しか興味ねえやつが1番興味ねえ。

「優燈くん!!!
この子が今日共演する綺羅ちゃん!!」

「はじめましてぇ★
綺羅って言いまーす!!」

うっわ・・・。
何だコイツ。

「よろしく」

“仕事の時はとにかく笑え!!”

そう言う社長との約束を思い出し俺は心にもない笑顔を見せる。

「優燈くんっ!!」

そう言うと抱きついてくる女。
めんどくせー・・・。

「どうしたの?」

笑顔な俺。

「今晩あいてる??」

「今晩??うーん・・・空いてないかなー」

「ほんとぉー?!きらショックぅ・・・。」

本当にキモチワルイ。
寒気がするぜ。

「ゴメンな、俺も綺羅と会いたいよ。」

そう言って頬にキスすると女は顔を真っ赤にする。

「これ、番号だよ」

そう言って紙きれを渡す女。