王子イメージがバキッと音をたてて崩れ落ちた

ちょっ・・

僕が俺になってるし!

しかも笑顔もどことなく黒い!!!

「なっ・・アンタ何なの!?性格変わりすぎッ・・!」

驚いているうちのことを見て王子はフッと笑う

・・・・(怒)

むっかつくぅ!

なにこいつ!

この余裕の笑顔がマジむかつくんですけど!!

とにかくむかつくむかつくむかつく!

「あのねぇッ!あたしだってアンタみたいな猫かぶりやろうなんかと結婚する気、ないっつの!!ウチがアンタに頼んだワケじゃな・・・」

「さっきから何なの?」

・・・はぁ!?(怒)

そっちこそ何!?

ウチは王子をキッと睨む。

「マジなんなの?」

「だからこっちのセリフだっての!アンタ「だからさ」

王子はウチの言葉をさえぎった

「さっきからアンタアンタって・・・俺、いつから『アンタ』って名前になったわけ?」

・・・・え?

名前?

なんだ。

・・・・・・

・・・・って!!!

「いやッ・・名前なんて聞いたことナイシ!てか、初対面でしょ!?しかもいけすかないし、むかつくし、名前なんて聞いてる暇なんかなかったし!」

「じゃあ、俺の名前は弘。『アンタ』じゃなくて『弘』」

「いやいや!なんで初対面で名前呼びしなきゃいけないわ・・shjghfdkgfghfdjkghdfj」

王子はウチの口を手でふさいだ。

「拒否権なんてねーよww・・・・お嬢サマ♪」

ニヤっ・・・と黒笑を浮かべながら、王子は個室を後にした。

個室のドアが開いて、王子はすたすた歩いていった。

個室を出るころには、あの王子様スマイルもちゃんとつくって。

「・・・(怒)ふっ・・・ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

個室にとりのこされたうちは、一人部屋でさけんだ。

・・・・・むなし!!