「ウィーン・・」

「あらッ!まりや、かわいいわ~ッ!私に似て美人だもの、なんでもあうわ~」

つれてこられたのはパーティー会場

お母さんはド派手なドレスを着てにこにこ上機嫌。

ッ・・(怒)

こんのお気楽ババァ!!!!

「お母さん!?ウチいいなずけと対面なんてする気ないからねッ!!(怒)」

ふるふると唇をふるわせ

鬼のような形相でかみつくうちにお母さんは面くらってる

「アナタに拒否権はありませんッ!!!」

・・・・(怒)

「ちょッ・・!?こんのぉ・・・!とにかくッ絶対い「パパパパパー!!」

え”!?

ウチが反論しかけたコトバをさえぎってけたたましいラッパの音がする

何何何!?!?!?!?!!??!?

パニック状態のウチ。

コツ・・コツ・・・

パーティー会場の真っ白な階段からだれかが降りてくる音がする

ライトでまぶしく照らされていて、まったく顔が見えない



―――――ライトで照らされながら現れたのは

黒々としたつやつやサラサラの髪をなびかせ、

スラっとした長身に長い脚。

大きなアーモンド形の目に、きゅっとしまった唇

100人の女の子に「イケメン?」と聞いたら

「イケメン!!!!」と即答するくらいの美少年。

「ちょ・・・誰?」

コツ・・コツ・

輝くような笑顔を崩さないまま、王子(勝手につけた)は

こっちに・・って!?

こっちに来てるよぉぉぉ!?!?!?

コツ・・コツ・・

へ!?へぇぇ!?

スッ・・・

王子はスッとひざまずくと

ウチの手をとった

まっ!

だれだれ!?

「ちょ・・アナタ、誰で・・」

――――チュっ・・