「・・・」
東雲が学校を退学させられる・・・。
俺のせいだ・・・。
「・・・っ」
俺はアパートを飛び出した。
「はぁ・・・はぁ・・・っ」
「せんせ!」
俺は声のした方を見た。
「橘・・・!!アイツは?!」
「部屋に居るよ・・・」
多分、橘は全てを解っていると思う。
「・・・そうか・・・」
「・・・先生、どうするの?仁菜との事・・・」
「・・・」
「・・・私は・・・別れて欲しくないよ。婚約も白紙にしないで欲しい」
「・・・解ってる。俺も・・・それだけは嫌だ。でも・・・」
「仁菜、先生の誕生日プレゼント選んでる時・・・嬉しそうだった」
「・・・」

「・・・東雲・・・俺だ。話がある」
すると、中から東雲が出て来た。
「・・・せんせっ・・・」
東雲は俺に抱き付いた。
「・・・ごめん。俺のせいで・・・」
「先生は・・・悪くないよ・・・」
俺は東雲の頭をポンポンと叩いた。
「・・・私、学校辞めてでも・・・先生と一緒に居たい」
「東雲・・・」