次の日。
俺が恐れていた事が学校内で起こった。
「・・・」
俺の受け持ってるクラスの教室には、あの写真が黒板に貼られていた。
しかも、黒板には・・・。
”大野雄也、女子高生とキス!”と書かれていた。
「・・・大野先生、ちょっと良いですか?」
学年主任の先生が俺を理事長室に連れて行った。
「・・・大野先生、これは事実なんですか?」
「・・・」
「大野先生っ!」
「・・・彼女は俺の婚約者です。だから、彼女にキスしても当然です」
「確かに、そうかもしれませんが・・・相手は女子高校生なんですよ?」
「・・・」
「前の学校の生徒と出来てるとは・・・。一体貴方はいくつ問題を起こせば気が済むんですか!」
「・・・」
「向こうの学校でも、同じような事が起こってるそうです」
「え・・・?」
「・・・大野先生には暫く謹慎をしてもらいます。とにかく、誰がやったのかを付きとめます」
「・・・解りました」

「・・・」
向こうも同じ事が・・・。
「酷い顔だな・・・」
俺の目の前には真山が居た。。
「・・・仁菜、学校辞めさせられるぞ」
「え・・・?」
「言っておくけど、今回は俺じゃないからな。お前の学校の梨田って言う教師だ」
「・・・梨田先生が・・・?」
「どうするんだ?このままじゃ・・・お前等は・・・婚約解消になるんだぞ」
「・・・」
「・・・大野」
「・・・悪いけど・・・暫く・・・アイツの事、頼む」
俺はその場を去ろうとした。
その時だった。
「お前が羨ましい。お前がな・・・」