私が高校に入学してから、早3ヶ月。
「合宿・・・?」
「そう。毎年やってるんだ」
大野先生は私に1枚の紙を渡した。
「合宿って・・・夏休み入ったら直ぐじゃないですか!!」
「うん。そうだよ」
「もう、最悪・・・」
「何か予定入れてたか?」
「入れて無いです!!」
「なら、良かったじゃねぇか!」

「良くないって・・・」
「良いじゃんか!だって、ずっと、大野先生と一緒に居られるじゃんか!」
「有子にとっては嬉しい話かもね」
私はおにぎりを食べた。
「良いなぁ~・・・」
「大野先生に相談してみる?有子も一緒にいけるかどうか」
「良いの!?」
「まぁ、先生次第だけどね」

「・・・そう。だから、夏休みは帰れない」
一応、実家に連絡をする。
『そう、じゃぁ解ったわ』
「それだけだから・・・」
『あ、そうそう。この間、アンタの学校の先生が家に来たわよ?大野先生って言う人』
「え・・・?」
『何か、アンタの事、心配してたわよ』
「何で、大野先生が・・・」