「・・・食わないのか?」
オープンキャンパスも無事に終了し、俺は東雲と近くのレストランで昼食をとる事にした。
「・・・先生」
「ん?」
「先生は・・・私と結婚したいって思ってる?」
「え?」
そう言えばそうだった・・・。
東雲は俺の婚約者だった。
俺の母親と東雲の母さんが幼馴染で、そんな約束をしていた。
「・・・東雲は・・・嫌なのか?」
「え?別に嫌って言う訳じゃないけど・・・」
「俺は・・・嫌だった。だって、会ってもない奴といきなり婚約だなんて・・・。でも、お前があそこに来て・・・俺、思ったんだ。お前となら・・・大丈夫だって」
「先生・・・」
「・・・ほら、食え。冷めるぞ」
「うん!」
16歳の彼女を俺は幸せに出来るだろうか。
”好き”って気持ちが強くなるほど・・・俺は彼女の将来を壊すかと思う。
「・・・せんせ」
「ん?」
「・・・今度、いつ会える?」
「ん~・・・。まだ解んないな・・・・。部活もあるし」
「・・・そうっか・・・」
「・・・今度の大会、参加するんだろ?」
「うん。でも、会えないでしょ?」
「まぁ~・・・そうかもしれないな」
「・・・先生」
「ん?」
「今度会える時は・・・どっかデートしよう?」
「デート?」
「うん・・・」
俺は東雲の頭をポンポンとした。
「ああ・・・約束だ」
「・・・デートねぇ~・・・」
東雲を寮の近くまで送り届け、俺は知り合いの店に行った。
「雄也、デートするのか?」
「ああ。今度の休みにな・・・」
「彼女でも出来たのか?」
「”彼女”じゃねぇーよ。”婚約者”とな」
俺はビールを飲んだ。
「お前に婚約者なんて居たのか!?」
吃驚するの無理はないだろう。
だって、今まで黙ってたんだからよ。
「すげぇーな・・・」
「お前は良いよな~・・・。とっとと結婚して・・・」
「だろ?」
こいつは俺の幼馴染と言っても過言ではない男・佐伯翔(かける)。
「雄也君も結婚したらどうなの?その・・・婚約者さんと」
この人は翔の奥さん・由美(ゆみ)さん。
「うん・・・。まぁ、結婚出来る年齢にはなったけどよ・・・」
オープンキャンパスも無事に終了し、俺は東雲と近くのレストランで昼食をとる事にした。
「・・・先生」
「ん?」
「先生は・・・私と結婚したいって思ってる?」
「え?」
そう言えばそうだった・・・。
東雲は俺の婚約者だった。
俺の母親と東雲の母さんが幼馴染で、そんな約束をしていた。
「・・・東雲は・・・嫌なのか?」
「え?別に嫌って言う訳じゃないけど・・・」
「俺は・・・嫌だった。だって、会ってもない奴といきなり婚約だなんて・・・。でも、お前があそこに来て・・・俺、思ったんだ。お前となら・・・大丈夫だって」
「先生・・・」
「・・・ほら、食え。冷めるぞ」
「うん!」
16歳の彼女を俺は幸せに出来るだろうか。
”好き”って気持ちが強くなるほど・・・俺は彼女の将来を壊すかと思う。
「・・・せんせ」
「ん?」
「・・・今度、いつ会える?」
「ん~・・・。まだ解んないな・・・・。部活もあるし」
「・・・そうっか・・・」
「・・・今度の大会、参加するんだろ?」
「うん。でも、会えないでしょ?」
「まぁ~・・・そうかもしれないな」
「・・・先生」
「ん?」
「今度会える時は・・・どっかデートしよう?」
「デート?」
「うん・・・」
俺は東雲の頭をポンポンとした。
「ああ・・・約束だ」
「・・・デートねぇ~・・・」
東雲を寮の近くまで送り届け、俺は知り合いの店に行った。
「雄也、デートするのか?」
「ああ。今度の休みにな・・・」
「彼女でも出来たのか?」
「”彼女”じゃねぇーよ。”婚約者”とな」
俺はビールを飲んだ。
「お前に婚約者なんて居たのか!?」
吃驚するの無理はないだろう。
だって、今まで黙ってたんだからよ。
「すげぇーな・・・」
「お前は良いよな~・・・。とっとと結婚して・・・」
「だろ?」
こいつは俺の幼馴染と言っても過言ではない男・佐伯翔(かける)。
「雄也君も結婚したらどうなの?その・・・婚約者さんと」
この人は翔の奥さん・由美(ゆみ)さん。
「うん・・・。まぁ、結婚出来る年齢にはなったけどよ・・・」