「ねぇ、優花ぁ~…ココのライン上手に出来なっくてさぁ…」

「ぁ、ココはネェ~…こーして…ぁ、ツケマが上すぎるんだよぉ…ゥイショッ…できたっ♪」

これは、1年前の私…


一流カリスマ中学生として有名だった。

他校にも名前が知れていて、上等中学の自慢だった。花だった。

それが、問題だったのかもしれない…


「ねぇ、優花チャン?」

「ん~??」

「どうせ、俺なんかじゃ一位取れねぇかもだけど…  





        試させてくれね?」



まったく、意味が分からなかった。



「ぇ?」

「…上等中の西川優花だろぉ?ヤった男で1位には付き合う条件が付いてくるとか…」


「違う!!私ぢゃないょ。それ、誰から聞いたの?」

「誰って…普通に噂?」



これで、私の一流カリスマ中学生は崩れかけていたのかもしれない。

まだ、名前は立っていた。

花は咲いていないとしても。




「優花ってさ、今彼氏とかいる?」

「いないょ~」

幼なじみだった京介と常に下校するのが私の日課。

「そか、じゃぁ今日…俺んち寄ってく?」

「久しぶりでいいね♪」