葵がそう言って奴の名前を呼ぶと、周りが騒がしくなった。 みんなチラチラと奴を見始める。 「えっ!何で居るのっ!?つか優那、まさか一緒に登校して……」 「してないからっ!!一緒に登校してないっ!」 一緒に登校なんてするわけないじゃんっ! 「でも今一緒に歩いてたよね?」 「それは―― 「それは、俺達付き合ってるから」 「………………は?」