「やっ…。」
無意識に声が出てしまう。
「あっごめん…大丈夫?」
「こっちこそごめんなさい…。」

その時駅についてドアが開いた

「熱無いんで大丈夫です!」

私はそう言い残し走った
「ちょっとあおいーっ!!待って!!」
後ろから琴音の声がする。
でも止まることなく走った。

学校について息がきれてる事に気づく。

「あおい……どうしたの?」
「ごめん。すごい緊張して―…」

すると教室のドアが開いた

「そうなの?でも凄いよ!陸斗くん」
"陸斗くん"?
声の方を見ると佐那木さんだった。
すると佐那木さんの後ろから
陸斗さんが来て更に嫌そうな顔の空哉くん
私は自然に目を反らしていた。

陰ができて上をみあげると
陸斗さんが居た。

「これ…さっきのお詫び。」
「え…?」
「ごめんね…空哉からのもらいもんだし」
「あ…ありがと」

わたしはもらった飴を大切に鞄に入れた
この日から私はこの飴が好きになった。