「え?夏川と山本の連れって知り合い?」
何も知らないのは秋山さんオンリー。
いえ、そのままでいてください。
何も知らないでいてください。
祈るような気持ちで顔を上げると……
見た事のないような表情を浮かべる秋山さんがいて。
その目はサヨさんに釘付け。
って、うっすら顔が赤いのは気のせいですか?
やっぱり、サヨさんみたいな綺麗な美人は好きですか?
なんて、脳内でしか話せない自分に溜め息が出る。
でもこうして見ると、ホントに秋山さんも整った顔立ちで。
夏川さんと一緒に立っていても。
サヨさんが近くに立っていても全然違和感なんてなくて。