足場の踏み場もない、っていうのはこの事だと思った。 そっと歩いていると、何かにつまずいた。 「わっ…」 ヤバイ…! 反射的に目をつぶると、段ボールの中身が落ちていく音がした。 や、やってしまった…入学早々…。 …って、あれ? 痛くない…? そっと目を開けると、あたしは後から誰かに抱きしめられていた。 「あぶねー…」 ?! この声…!!