「柚、バスケ部入る?」 「うん…いちよう」 「んじゃ、あたしも入ろーかなぁ…」 バスケがやりたいのも理由だけど、 陽太がいるから、ってのも少しあった。 見学はすぐに終わり、あたしは一人で屋上へと向かった。 「…陽太」 やっぱり…ここにいた。 「柚…?」 ?! あたしは、顔に熱が集まるのがわかった。 『柚』 久しぶりに呼ばれた名前…。