君がいなくなって、五年。



あたしは、二十歳を迎えていた。



…まだ、陽太は帰ってきていない。



あたしは無事、有名な国立大学に京ちゃんと一緒に合格した。



「…柚、いつまで待ってる気?」


「ずっとだよ」

「でも、アイツ…もう、五年だよ?」

「…約束、だから」



陽太は…絶対に帰ってきてくれる。