着いた場所は、水族館。


ぁ…昔、陽太と来た場所…。


「お前、ここ好きだったろ?」


そうニッと笑う彼を見て、あたしは胸が高鳴った。



「覚えて…くれてたの?」

「当たり前だろ? …何年思い続けてると思ってるんだよ」

「///」

「ほら、柚」


あたしは顔を真っ赤にしながらも、差し出された陽太の手をそっと握った。