「…そっか。でも、柚…もしかしたら、 待ってるかもしれないよ」 「ぇ…」 「なんてね」 このときの京ちゃんの表情は──…きっと、忘れない。 とても、悲しそうで…寂しそうだった。 今まで、一度も…見た事がない、表情。