お昼休みになり、あたしは裏庭で京ちゃんと食べている。

そして、朝の事を京ちゃんに話した。


「はぁーっ、まぁ、キモチはわかるよ。たしかに…キツいね」

「…」

「でも、夏村は柚に一途じゃん。周りからみてもわかるよ」

京ちゃんは苦笑い混じりに言った。

「…うん」

「…あのさぁ、柚。あたしに相談するのもいいけど、こういうのは、夏村に言いなよね」

「む、無理…」

「はぁ?」

「だ、だって…怖い」


──怖い


言ったら、突き飛ばされるかもしれない。


ウザがられるかもしれない。


そう考えただけで、怖い…。