「お前ウザイんだけど」

「あ、気に障っちゃった? ゴメンね〜! いや、最近相手してくれないからさ!」

その言葉に、あたしの心臓はドクンと音をたてた。

「陽太、上手かったし! ぁ、安心して? 彼女いる相手に抱かれようなんて思わないし! じゃね!」

…いったい、何を言いたかったのかさっぱりだ。

だけど…あたしは、少し、胸が痛かった。




そうだ、よね…陽太は、たくさんの女の人を抱いてきたんだ…。




…キスだって、上手いはずだよね。