「京ちゃん、その…陽太とは、なんもないから…//」

「ふぅん…。まぁいいや。あたしもう帰るね」

「ぇ、京ちゃん帰っちゃうの?」

「今日ね、兄貴が帰ってくんの! じゃね!」

京ちゃんは、急いで出て行ったと思えば、

「ぁ! あたしがいないからって、柚に手ぇ出さないでよー!」

そう言いに、戻ってきた。

「出さねぇよ!!」

「ばい、ばーい!」

今度こそ、京ちゃんは帰って行った。

「俺も帰ろ」

「ぇ、凪原くんも…?」

「早く帰れ」

「はいはい…。じゃあ、またな〜」

凪原くんが帰れば、「二度と来んな」と陽太は小さく呟いた。