恋ってこんなもんなのかもって思うけど、やっぱり理不尽でも自己中でも求めずにはいられない。

どんどん欲が出て来て、汚い黒い自分があらわになる。

見られたくないのに抑え切れなくて、コントロールがきかなくて、木田クンを見ると切ない気持ちになった。


「じゃあそろそろ二次会行くぞー!近くのカラオケに集合!」

いきなりの大声にビクッとなった。もうそんな時間か…。
さっきのテンションを引きずったままアタシは立ち上がる。

すると、
「こころ?どしたん、口数少ないけど…」

ゆうちゃんが心配そうに覗き込んできた。いけない。ゆうちゃんには心配かけちゃ駄目だ。
そう思ったアタシは、
『だーいじょぶ!ちょっと飲み過ぎたんかな!』
笑いながら返した。

ゆうちゃんは眉を潜めながらも、「…そっか!ほらこころ、二次会カラオケだって〜」
と、すぐ笑ってくれた。
…良かった…。


それからぞろぞろとカラオケに向かう。その間も大木サンはずっとアタシの横でしゃべりまくってた。


ゆうちゃんとののは前の方で池内サンとしゃべってる。


木田クンと幸田クンは後ろの方で仕事場の先輩と話している。





……………はぁ〜。


自然とため息が出た。



カラオケに着き大人数用の部屋へ入った。
アタシは音痴だから歌いたくなくて端っこにゆうちゃんと座った。

ののは何故か池内サンにエスコートされている(笑)


大木サンはノリノリで1番に歌い始めてた。結構上手いし(笑)