｢なぁ！梅田ｻﾝは彼氏いんの！？｣
大木ｻﾝが前のめりに話しかけてきた。

『いませんよー！いたら奇跡ですって（笑）』

ｱﾀｼは手を顔の前で振って否定する。
まぁ、好きな人はいるけど（笑）

｢えー？嘘やろー（笑）意外やなぁ！｣


ｱﾀｼはいるように見えるのか？
そういや社会人になってからこの手の話多くなったな。
ゆうちゃんいわく'モテ期だって！化粧して可愛くなったしね！'
らしぃ…。化粧って凄い。


大木ｻﾝはまだ目の前で話している。んー、しつこくなってきた。
はっきり言ってウザイ（笑）
そこへ池内ｻﾝの助けがきた。


｢もぉーお前うるさい（笑）梅田ｻﾝごめんな！こいつかなり酔ってるから！｣

ペシッと大木ｻﾝの頭を叩きながら笑う池内ｻﾝ。

それに笑って返してからちらっと木田ｸﾝを見た。
楽しそうに話しながら食べたりしている。お酒は飲んでないようだ。車なんかな？


……しっかし、これだけ大木ｻﾝが言い寄って来てるのにちらっとも見てくれない。当たり前だけど（笑）
でも何か悔しいなー。
ｱﾀｼはさっきから木田ｸﾝにおばさんが近づいただけでムッとしてしまうのに……。