しん…と静まりかえる。



アタシはベット脇の椅子に腰掛けた。



パイブ椅子のギシッという音が響く。




スヤスヤ眠る木田クンの寝顔を見て思い出した。


去年の夏、小林サンの家でバーベキューをした日。

オールでみんなダラダラ過ごしていると、木田クンが横で寝てしまった。




その時触れようとしたけどダメで、すぐに手を引っ込めた。




あの時はこんな事になるなんて思いもしなかったな。




木田クンの寝顔を見つめる。



可愛い寝顔。



もう日は暮れて夕日が病室に差し込んできた。


木田クンの顔がオレンジ色にそまる。









アタシはそっと…








木田クンの手を握った。






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