「あれっ、2人とも知り合い〜?」
紗季が、あたしと光くんを交互に見ながら不思議そうに聞いてきた。
翔くんも、口には出さないけど、目がそう言っている。
「や、知り合いってゆーか…」
光くんはあたしを見ながら、言っていいのか?っていう表情をして、少し戸惑っている。
「あたしが、光くんに助けてもらったの」
「「どういうこと?」」
紗季と翔くんは、見事にハモった。
昨日のコト。
思い出したくないけど、やっぱり話すべきだよね。
「てか、
とりあえず電車乗んねえ?」
光くんの1言で、
あたしたちは電車の中へと移動。
それからあたしは、
襲われそうになったこと、光くんが助けてくれたこと、結局無事だったことを1つ1つ話した。