「わりぃ、遅くなった」
そう言って、あたしたちの元に走り寄ってきた光くん。
忘れるわけがない、あの時の人。
「や、ちょうど10時だし。ピッタリに来るとか、お前らしいな」
翔くんは笑いながら光くんに言った。
光くんもハハッと笑っている。
てか、この2人…
超かっこいい!
「なんか、この2人かっこよすぎない!?」
紗季はあたしに、小声でそう言ってきた。
やっぱり、紗季もあたしと同じことを思ったみたい。
「確かにっ」
かっこいい〜。
あたしたちの1つ上とは思えないくらい大人っぽくて、モデルさんみたい。
2人とも、モテるんだろうなあ。
って!
そうじゃなくてっ(笑)
光くん…
あたしのこと、
わかるかなあ…?