「いってきま〜す」
あたしはお姉ちゃんに挨拶をして、家を出た。
さっきお姉ちゃんに“今日の梨沙、可愛いね”って言われて、ちょっとだけ嬉しかったりして。
にしても…
「あっつ〜いっっ」
夏だし、太陽サンサンだからしょうがないんだけどね?
もうちょっとだけ力を押さえてください、太陽さん。
そんなこんなで、あっという間に駅についたあたしは、みんなを待つことに。
―――――数分後
「梨沙!おまたせ〜っ」
あ、この声は…
「紗季っ!!……と、翔くん?」
後ろから声をかけられて、振り替えってみると、紗季と男の人がいた。
「初めまして、梨沙ちゃん」
にっこりと微笑んで、あたしに挨拶をしてくれたのは、紗季の彼氏の翔くん。
身長は170センチくらいで、スラッとしている。
少し茶色っぽい髪は、きれいにセットされていて、すごく似合っていた。
写真で見るよりも、全然かっこいいじゃん!?
「初めまして」
あたしも翔くんに微笑んで、挨拶をした。
「今日の梨沙、めっちゃ可愛いっ!!!」
紗季はそう言って、あたしに抱きついてきた。