口を塞いでリンゴみたいに顔を赤くして座っている私を見て帝は…
「なに?俺が好きなの?」
「…笑わせんなよ。」
「俺はお前が大嫌いだ。」
「うん…」
何故かそれしか声が出なかった…
なんでだろ…
『好き』って気づいた瞬間…
振られちゃったょ…
……涙が
止まらないよぉ~…
「…っう…うあぁ~~ん……うぅっ……」
それからしばらく
私は声を殺して泣いた…
どれくらい時間がたっただろう…
私は泣き止んで…
気づいた時には帝の姿はどこにもなかった。
それから道がわからなかった私は可憐に電話して向かえに来てもらい…
無事に家にかえった。