―――翌日
『理科の教科係〜、先生が読んでるよ―』
誰か女子がそう叫んだ。


『めんど〜ぃ。さっさと済ませちゃおうっと』

『あっ待てよ、優花。これでも俺だって理科の教科係だぜ??
置いてくとか、俺かわいそうじゃねぇ!?』


(何、この馬鹿!!自分のことかわいそうとかマジいかれてるでしょ!!)

『あ〜かわいそうだねぇ―。ごめん、ごめん』
なんだかんだとうるさくなるのが嫌だったので、私は呆れた口調で田上の意見に賛成した。


『あっ、今俺のこと馬鹿とか思ったでしょ!』



ギクッ!!!!