『はぁっはぁっ、先生悪ぃー。忘れ物取りに行って遅刻しましたぁ』
見覚えのある男子が息をきらせて言った。


『ああぁ!!アンタは今日の!!』
私はいつの間にか席から立ち上がり叫んでいた。

そう。その男子の正体は今日、校舎の玄関でぶつかった男子だった。
『あっ……。お前は今日の…』

『いいから田上 悠紀(タガミ ユウキ)!!早く席に着け〜』


(最悪ぅ〜あんな最ッ低男の田上悠紀とかっていう奴と一緒のクラスなんて……。

あんな奴と一緒のクラスだったらあたしの私有物みんな壊されそうだよ〜。


あたしのこれから1年どうなっちゃうの―――!?)