「どうしてもバレたくなかった。

 1人2人役で騙してたんだよ、

 私のこと気持ち悪くないの?」


そんなことあるわけないじゃないか。


ヒキコモリに人とのかかわり
(といってもネトゲの)の楽しさを

教えてくれたのはZonuだった。


気持ち悪くなんてない。

「騙されたなんて思ってないよ。」




「30のニートだって嘘ついた。気持ち悪くないの?」
「ないよ!!」


ミルフィーユを食べ終えた彼女は、

アイスコーヒーをゆっくりと飲んだ。


釣られてトマトケーキを食べ終えた俺。