菊「いや…あたし武士じゃなくて女中ね?」

斎「新選組に居る奴は皆、誠を胸に持った武士だ。
早く謝ってこい」


ほほう。
あたしも武士かぁ。

…うん、武士ならけじめは大事だよな。


菊「では行って参る。
斎藤組長、健闘を祈る」


ビシッと敬礼して武士ごっこを始めたあたしを訝しげな目で見てきたけど、気にせず部屋を出た。


菊「まずはトッシーを見つけなきゃなぁ」


ブラブラと一人で歩いてると前から神様もびっくりの微笑みを持つ、六番隊組長井上源三郎が歩いてきた。


菊「源さん、副長見てません?」

井「土方くんかい?
さぁー?見とらんね」

菊「…そうですか」